【甲子園取材班】2年ぶりの夏は2回戦進出を阻まれたものの、興南ナインの熱闘をたたえる声がやまなかった。「ナイスファイト」「ありがとう」。興南側の3塁側アルプスの応援団、観客らは、全力を尽くした選手たちの勇姿に感謝の声を掛け、たたえた。
8日の興南初戦の甲子園球場には野球部員53人をはじめ、約400人の保護者らが駆け付けた。3回に先制されたが、息詰まる攻防に最後までまなじりを決した。
声をからしてエールを送り続けた応援団長の川満煌(こう)心(しん)さん=同校3年=は「最後まで諦めずに闘ってくれたメンバーには感謝しかない。一致団結して、最後は全員野球だった。いいチームだ」。選手たちを見詰め、夏の感動を共有した。
興南高校野球部保護者会会長の今井宏也さんは、これまでの選手の頑張りを見てきただけに「つらいことを乗り越えて一生懸命やってきた」とねぎらう。「やれることはしっかりやった。だから負けた気がしない。『ありがとう』と言ってやりたい」と、選手たちへ感謝の言葉を贈った。
(斎藤学)