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平和へ誓い新た 糸満で盆供養祭 県平和祈念財団


平和へ誓い新た 糸満で盆供養祭 県平和祈念財団 上田幹事長(手前)が奉茶をした後、手を合わせる参列者=9日、糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑
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 【糸満】旧盆を前に県平和祈念財団は9日、糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑で2024年度盆供養祭を開いた。財団関係者や遺族ら約30人が参列。沖縄戦で亡くなった全ての人を供養し、世界の恒久平和を祈った。
 財団の金城克也会長(68)は「多くの犠牲を忘れることなく、戦争の悲惨さを次世代に語り継ぎ、平和の創造に一層努める」とあいさつ。茶道裏千家淡交会沖縄支部の上田宗和幹事長が奉茶し、参列者全員で焼香した。
 一中通信隊として動員された叔父の渡久山朝雄さんを亡くした茶道裏千家副幹事長の大城宗敦さん(69)は「『一碗からピースフルネス』という思いでお茶を差し上げた。これからも平和にしていく誓いを込めた」と話した。 (田中芳)