有料

安全確保のため柔道個人戦は中止 九州中学総体 宮崎に沖縄県勢ら50人 市内で震度5強の地震 


安全確保のため柔道個人戦は中止 九州中学総体 宮崎に沖縄県勢ら50人 市内で震度5強の地震  体育館(イメージ写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 8日午後に震度5強の地震があった宮崎市内のひなた武道館では、九州中学校体育大会の柔道競技が開催されており、沖縄県から10団体38人の選手が参加していた。指導者や保護者も含めると50人以上が現地を訪れていた。9日に予定していた個人戦は、選手や大会役員など参加者の安全確保を最優先に中止となった。個人戦のみに出場する選手もいた。

 柔道競技の選手らは10日朝の航空便で沖縄に戻る。バレーボール(福岡)と剣道(熊本)などはそのままの日程で行われる。北部九州で行われている全国高校総合体育大会は、現時点で競技期間の短縮や中止はない。

 地震のあった8日、ひなた武道館では男子団体で3位となった南風原中が表彰式の最中に揺れ始めたという。沖縄県中学校体育連盟(県中体連)柔道専門部の宮城淳部長は「照明が揺れ、泣き出す他県の生徒らや過呼吸になっている選手らもいた。今(9日)は宮崎は落ち着いているように見える」と話した。

 地震を受け、県中体連の金城淳会長は「生徒らの無事を確認して安心している。柔道個人戦が中止になり残念だが、一番大切なのは身の安全なので、九州連盟の判断を尊重したい」と述べた。

 県中体連は8日の段階で、九州大会に出場している学校やチームに確認を取り、関係者の安全を確認した。10日まで競技がある剣道(熊本)、空手(大分)、新体操(鹿児島)をはじめ、競技を終えたハンドボール(長崎)、軟式野球(佐賀)の選手らにけがなどがないと報告を受けた。

 (大城三太、屋嘉部長将、名波一樹)