【宮古島】「大吾が勝っていたよ」―。世界ボクシング機構(WBO)バンタム級のタイトル戦に挑んだ比嘉大吾選手(29)を応援しようと3日、比嘉選手が高校生活を送った宮古島市内では、宮古島ボクシング愛好会のメンバーが集まり、ライブ中継に熱い声援を送った。判定で王者の武居由樹選手の手が上がると、落胆の声が響いた。
試合中盤、武居選手をロープ際に追い詰めた比嘉選手が強打を連発すると、高校時代の比嘉選手から整髪を任されていたという長濱範貴さん(47)は「よし、よし、よし」とエールを送った。
試合後、判定結果がテレビから流れると「大吾は強かった。負けたことが信じられない」と思わずつぶやいた。長濱さんは「後半戦、大吾のパンチがよく当たっていたので勝つと思っていた」とほほ笑みながらも悔しそうな表情を浮かべた。
宮古工業高校で比嘉選手を指導した恩師の知念健次さん(62)は「最終ラウンド、最後まで頑張ってほしかった」と言葉少なに語った。比嘉選手に向けて「お疲れさまと言いたい。これまで夢などを見せてもらった。いっぱい休んで次に(向かって)頑張ってほしい」とねぎらった。 (友寄開)
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