那覇署は11日、昨年8月に那覇市東町の市道で軽自動車を運転し、殺意を持って、いずれも本島在住の10代の少年2人が乗車するバイクに後方から追突し、転倒した少年らをひいたとして、殺人未遂容疑で介護職員の男(58)=南風原町=を逮捕した。「殺そうとはしていないが、(車を)ぶつけたことは間違いない」などと話し、容疑を否認している。
少年らは車体下に巻き込まれ、骨盤部や肘などに擦過傷を負った。命に別条はない。
逮捕容疑は2023年8月10日午後11時45分ごろ、那覇市道で少年2人が乗るバイクに運転する車を衝突させ、少年らを殺害しようとした疑い。
那覇署によると、発生翌日に少年らの家族から110番通報があり、事件が発覚した。現場周辺の防犯カメラ映像などを精査したところ、男が運転する軽自動車が数分間にわたり、少年らのバイクを追跡し、幅寄せや、あおり運転をする様子が確認された。男は少年らを車ではねた後、現場から走り去った。事件後、転売されていた車から、男を割り出したという。那覇署は事件の経緯など詳しく調べている。