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能登豪雨 死者11人に 災害廃棄物 仮置き開始


能登豪雨 死者11人に 災害廃棄物 仮置き開始 安否不明者の捜索が続く、石川県輪島市の塚田川沿いの現場=25日午後
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 石川県能登半島を襲った記録的豪雨による被災地では25日、不明者の捜索が続けられた。地元消防や県警によると、輪島市で新たに3人が発見され、いずれも死亡が確認された。豪雨による死者は計11人となった。県によると、行方不明は2人。安否不明者は25日午後4時時点で5人。
 浸水被害や土砂災害に伴って発生した災害廃棄物の仮置き場での受け入れが25日までに、輪島市などで始まった。被災地は元日の地震で倒壊した建物の解体、がれきの搬出を進める中で水害への対応も必要となり、復旧への支障が懸念される。
 馳浩知事は25日の災害対策本部で、能登半島の豪雨災害について、激甚災害への指定を国に求める考えを示した。25日午後4時時点で輪島市、珠洲市、能登町の計16カ所の集落が孤立している。道路復旧が進み、24日時点から30カ所減少したが、今も157人が取り残されている。輪島市、珠洲市、能登町で計5069戸が断水している。
 県警によると、輪島市の塚田川周辺で25日、2人が発見され、死亡が確認された。県警が身元の確認を進めている。輪島市内の海岸では25日午後にもう1人見つかり、死亡が確認された。珠洲市で行方不明になっていた男性の可能性があるとみて身元を確認する。
 災害廃棄物の仮置き場は、輪島市が市中心部と大きな被害が出た町野町地区の2カ所に設置した。門前町地区は地震で発生したごみと同じ集積所を活用して収集する。珠洲市は2カ所、能登町は1カ所をそれぞれ設けた。