「大切なもの後世に伝えた」沖縄の発展に貢献、5氏の功績たたえる 琉球新報賞贈呈式・祝賀会


「大切なもの後世に伝えた」沖縄の発展に貢献、5氏の功績たたえる 琉球新報賞贈呈式・祝賀会 第60回琉球新報賞を受賞した(右から)糸数慶子氏、國場幸一氏、仲地博氏、大湾清之氏、石嶺和彦氏=25日、那覇市泉崎の沖縄ハーバービューホテル(ジャン松元撮影)
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 琉球新報社は25日、第60回(2024年度)琉球新報賞の贈呈式・祝賀会を那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開いた。約170人が来場した。沖縄振興功労、経済・産業功労、社会・教育功労、文化・芸術功労、スポーツ功労の各分野で活躍し、県の振興や発展に貢献した5氏の功績をたたえ、賞状と記念品を贈った。

 本年度の受賞者は糸数慶子氏(前参議院議員)=沖縄振興功労、國場幸一氏(國場組相談役)=経済・産業功労、仲地博氏(沖縄大学名誉教授)=社会・教育功労、大湾清之氏(「琉球古典音楽」人間国宝)=文化・芸術功労、石嶺和彦氏(元プロ野球選手)=スポーツ功労=の5氏。

 贈呈式で琉球新報社の普久原均社長は「各分野において県民の生活を支え、誇りや潤いを与え、大切なものを後世に伝える役割を担ってきた5人を顕彰できるのは琉球新報社としても大きな喜びだ」とあいさつした。

 来賓の玉城デニー知事は「長年にわたり沖縄の発展に大きく貢献されてきた皆さまに深く敬意を表したい」と受賞者をたたえた上で、「来年は戦後80年の節目を迎える。県では平和を希求する先人たちの思いを引き継ぎ、誰一人取り残さない社会を実現するための施策をいっそう推進したい」と語った。 

(吉田健一)