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沖縄の未来へ尽きぬ情熱 琉球新報賞に5氏 那覇で贈呈式 喜び分かち合う


沖縄の未来へ尽きぬ情熱 琉球新報賞に5氏 那覇で贈呈式 喜び分かち合う 大勢の人が訪れ、第60回琉球新報賞の受賞者を祝った祝賀会=25日、那覇市泉崎の沖縄ハーバービューホテル(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開かれた第60回琉球新報賞の贈呈式。各分野の先駆者として目覚ましい功績を挙げてきた受賞者は沖縄への思いを熱く語り、今後も沖縄のために活動していく決意を新たにした。会場には家族や友人ら約170人が駆け付け、受賞者と喜びを分かち合った。

 平和バスガイドから政治家に転身し、現在は女性の政治参画に取り組む糸数慶子さん(76)は「体と命が続く限り、女性の地位向上、沖縄の発展に取り組みたい。琉球新報賞に恥じない活動を今後も展開したい」と決意を語った。

 國場組の社長、会長を務めるなど長年にわたり県経済界をけん引してきた國場幸一さん(82)は「後期高齢者になり、年月が過ぎるのが早く感じられるようになったが、今後も県のために努力したい」と語った。

 行政法の専門家として県の自立構想を巡る計画に携わった沖縄大学名誉教授の仲地博さん(79)は「社会に貢献する学問と教育という学生時代からのポリシーに合致する場を与えられて幸運だった」と45年におよぶ大学教員時代を振り返った。

 歌三線・笛奏者として人間国宝に認定された大湾清之さん(78)は「古典音楽の理論はあまり知られておらず、普及活動はこれからだ。今後を期待して名誉ある賞を贈呈してくれたと思う。これからも努力を続けたい」と語った。

 球界を代表する強打者として活躍した石嶺和彦さん(63)は「常に野球に携わってきた人生だった。少しでも野球をする子どもが増えるよう活動したい」と語った。 

(吉田健一)