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「うらやましいぐらい仲良かった」名護死体遺棄 容疑者の知人ら複雑な胸の内明かす 沖縄


「うらやましいぐらい仲良かった」名護死体遺棄 容疑者の知人ら複雑な胸の内明かす 沖縄 男と交際相手の女性が通っていた飲食街=9月27日、名護市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市内のマンションの一室で交際相手の女性の遺体を放置したとして、タクシー乗務員の男(61)=名護市=が死体遺棄容疑で逮捕された事件を巡り、男と親交のあった人々からは「ショックや驚きというより、事実が分からず気が重い」などと複雑な心境が漏れ聞こえる。

 事件が発覚したのは9月22日午後7時ごろ。男は同日朝までに軽トラックで東村に移動していたとみられ、助けを求められた同村の男性が男を大宜味村まで送り届けている。「容疑者は社交的で明るかった。車内でもトラブルはなかった」と男性は振り返る。

 男の関係者らによると、男は昨年11月ごろから名護市内に移り住み、タクシー乗務員として勤務し始めた。業績は社内でトップを争うほどで、周囲からは「困っている人は絶対に助ける」と、信頼を寄せる声もあったという。

 一方、被害者の女性(51)と交際し始めた今年夏ごろから、男は以前に比べ仕事の休みを取るようになったという。男は女性を家族に紹介することを計画し、年内にも結婚を視野に入れていたとみられる。

 男と女性が通っていた市内の飲食店の従業員によると、事件から約10日前の夜に女性が客として来店し、男が女性を迎えに来たという。従業員は「うらやましいくらい仲が良かった」と事件にショックを隠せない様子だった。