65歳以上の高齢者などを対象にした新型コロナウイルスワクチンの定期接種が1日、全国で始まりました。
Q これまでと違う?
A 3月末まで生後半年以上の人を対象に全額公費負担の「特例臨時接種」が行われていましたが、本年度から高齢者らの重症化予防を目的として秋冬に実施する定期接種になりました。低所得者を除き、費用の一部が自己負担となります。
Q 接種期間は。
A 来年3月末までに1回受けられます。国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「重症化を抑えるワクチンの効果は重要。対象者は積極的に受けることを検討してほしい」と話しています。
Q 使用ワクチンは?
A メッセンジャーRNA(mRNA)という遺伝物質を投与する米ファイザー、米モデルナ、第一三共のワクチンと、投与したmRNAが細胞内で複製される「レプリコン」と呼ばれる「Meiji Seika ファルマ」の新しいタイプのワクチン、武田薬品工業の組み換えタンパクワクチンの5製品があります。接種できるワクチンは医療機関によって異なります。
Q レプリコンの安全性を疑う声がある。
A 一部から「(mRNAなどが)無限に増える」といった懸念が示されていますが、厚労省は、mRNAの複製は一時的で、接種した人から他の人にワクチンの成分が広がるという科学的知見もないなどと説明しています。
(共同通信)