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PFASの女性への影響提起 「宜野湾ちゅら水会」国連委員会の審議へ 沖縄


PFASの女性への影響提起 「宜野湾ちゅら水会」国連委員会の審議へ 沖縄 PFAS汚染について国連で発言予定の宜野湾ちゅら水会の町田直美さん(中央)や仲宗根由美北谷町議(左)=9月30日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城 文

 米軍基地周辺から有機フッ素化合物のPFASが検出されている問題を追及する市民団体「宜野湾ちゅら水会」は、14日からスイスで開かれる国連女性差別撤廃委員会の日本審議に参加する。合わせてドイツを訪問し、米軍基地のPFAS除去作業について情報収集を行う予定。9月30日、県庁で会見した同会の町田直美代表は「PFASの影響が母子に引き継がれているなど、特に女性が受ける差別的な状況を訴えたい」と話した。

 会議は14~17日の日程で、17~20日はドイツのアンスバッハにある米軍基地を訪れ、PFAS除去作業について調査する。基地へ立ち入り、除去装置を見学できるよう依頼している。現地の市

民団体と意見交換も行う。

 同会の国連参加は今回で3回目。日本審議では、基地があるゆえに沖縄が受ける被害を、リポートも合わせて報告する。同会に同行する仲宗根由美・北谷町議は「米軍の責任で血中濃度調査を行うよう求める。国連で学んだことは他の自治体や県議会などにも情報共有していきたい」と述べた。

 円安の影響で渡航費が高騰しているため、同会は寄付を募っている。6日午後1時から那覇市泉崎の県民広場で募金活動も行うつもりだ。寄付についての問い合わせは同会、電話090(6859)9823(照屋さん)。

 (玉城文)