有料

宮崎空港で不発弾爆発 滑走路閉鎖 日航機、2分前通過


宮崎空港で不発弾爆発 滑走路閉鎖 日航機、2分前通過 宮崎空港・不発弾爆発の現場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2日午前8時前、宮崎空港の誘導路で爆発音があり、直径約7メートル、深さ約1メートルの陥没が確認された。滑走路を閉鎖して陸上自衛隊などが調べ、米国製の不発弾の爆発が原因と判明した。近くの航空大学校提供の映像には、滑走路に向かう出発機が誘導路を通った約2分後、激しく土煙が上がる様子が写っていた。けが人はなかった。
 国土交通省宮崎空港事務所は陥没した誘導路の復旧を2日夜までに完了。航空各社は3日、運航を再開する見通し。空港事務所は「施設整備の時に調査は一通りすることになっている」として全域の再調査を否定した。
 宮崎空港は、かつて旧日本海軍の航空基地で、攻撃による不発弾がたびたび見つかっていた。陸自目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県)の不発弾処理隊が調査した。陸自によると、戦時中の250キロ爆弾で、爆発の原因を調べている。
 空港事務所によると、現場は駐機場と滑走路をつなぐ空港東側の誘導路。爆発前に福岡、大阪、中部、羽田行きの4便が通っていた。映像によると、爆発約2分前に通過したのは羽田行きの日航機とみられる。
 滑走路閉鎖で午後2時までに87便が欠航になった。那覇―宮崎は往復1便が欠航した。空港のロビーでは、航空会社のカウンター前に長い列ができた。空港では2011年に2件、21年に1件の不発弾が確認され、撤去された。いずれも爆発はなかった。