【恩納】恩納村の沖縄科学技術大学院大学(OIST)の学生や研究員の有志ら十数人が3日、パレスチナ問題を巡るイスラエルの行動などに対してデモ集会を開き、イスラエルに関する研究活動を拒否する学術ボイコットなどをOISTに求めた。
学生らはボードを掲げて「OISTは科学のためにある。虐殺のためではない」「自由のためにボイコットしよう」と英語で訴えながら学内を回った。デモ行進前には学生2人がメガホンを握り、学術ボイコットの意義や沖縄でデモを起こす意義などについて主張した。
中心メンバーの1人の、30代の男性は「学術ボイコットはイスラエルへの有効な対抗手段だ。イスラエルにNOと言える研究機関になってほしい」と話した。
OISTが同日開いた、管理運営に関する最終的な決定権および責任を担う理事会に合わせ、学生らはデモ集会を開いた。OISTは「科学者や大学が社会にとって不可欠な存在である観点から、学術ボイコットには参加しない」とコメントした。
(武井悠)