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中部病院建て替え、「移転陳情」市長と「現在地要望」自治会代表から聴取 沖縄県議会委員会


中部病院建て替え、「移転陳情」市長と「現在地要望」自治会代表から聴取 沖縄県議会委員会 県立中部病院(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 宮沢 之祐

 県議会文教厚生委員会は16日、県立中部病院(うるま市)の将来構想について、移転建て替えを求める陳情をした中村正人市長と、現地建て替えを求める請願を提出した宮里区自治会の照屋聡会長ら近隣自治会の代表3人を呼び、相次いで意見を聴取した。

 中部病院を巡っては、県病院事業局が現地で建て替える将来構想を策定したが、病院側からは移転して機能強化を求める意見が出ている。

 中村市長は、市内の上江洲・仲嶺地区への移転の検討を要望。同地区での土地区画整理事業の完了予定を2032年とする一方、「来年2月をめどに答えをほしい」と述べた。議員からは「市民の合意をとっていただきたい」との要望も出た。

 一方、照屋会長らは「病院の存続のために協力できることはしていく」とし、ヘリポートの設置などにも理解を示した。与勝半島や東海岸から病院につながるバスの路線網について「一朝一夕ではできない」と訴えた。仮に移転したときの跡地利用について市から何も提示されていないことにも不信感を示した。

 (宮沢之祐)