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島尻さん「遊びくぐつ」が創作舞踊大賞 新崎、喜屋武さんに奨励賞 国立劇場おきなわ


島尻さん「遊びくぐつ」が創作舞踊大賞 新崎、喜屋武さんに奨励賞 国立劇場おきなわ 大賞を受賞した島尻紀希さん作の創作舞踊「遊びくぐつ」を踊る上原崇弘さん(左)と堀川裕貴さん(国立劇場おきなわ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古堅一樹

 国立劇場おきなわは18日、「第11回創作舞踊大賞」の選考結果を発表し、大賞に琉球舞踊「玉城流翔節鵲音会(しょうせつしゃくおんかい)」師範の島尻紀希さんの「遊(あし)びくぐつ」が選ばれた。奨励賞は新崎恵子さん(琉球舞踊 藤の会)の「音(うとぅ)の響(とよ)むまでぃ ア!躍(も)れ!」と喜屋武愛香さん(真境名本流幸愛の会)の「マブイ詩(うた)」。佳作は大湾三瑠さん(琉球舞踊 安座間本流)の作品「露こころ(つぃゆくくる)」が入賞した。

 表彰式は11月2日午後4時、同劇場で行われる。受賞作品は2025年3月15日に同劇場で上演される。

 大賞の「遊びくぐつ」は、琉球人が大和で鑑賞した人形芸を、帰国後に国王の前で披露する様子を表現した。立方(たちかた)(踊り手)は上原崇弘さんと堀川裕貴さんが担当した。選考で「人形遣いと人形という着眼点は、これまでになくユニークであり高く評価できる」「大変見応えがあった。全体的に面白く鑑賞できる作品」などと評価された。

 島尻さんは「うれしい。創作の要である音楽は、作詞・作曲を担当した大城貴幸さんと何度も話し合った。(立方も地謡も)みんなで作り上げた作品」と感謝を込めた。来年3月の上演に向けて「見る人に楽しんでほしい。沖縄の音楽にある独特の歌詞の良さなど、何かを感じてもらえたら」と語った。 

(古堅一樹)