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与那国に在沖米軍トップ 町長「抑止力をお願いした」 日米演習は悪天候で公開中止 沖縄 


与那国に在沖米軍トップ 町長「抑止力をお願いした」 日米演習は悪天候で公開中止 沖縄  在沖米軍トップのロジャー・ターナー中将(右)を握手で出迎える陸自西部方面総監の荒井正芳陸将(右から2人目)=26日午前10時49分ごろ、与那国駐屯地
この記事を書いた人 Avatar photo 照屋 大哲

 在沖米軍トップで第三海兵遠征軍司令官のロジャー・ターナー中将が26日午前、米軍機で与那国空港に着陸し、与那国駐屯地で糸数健一町長と陸自西部方面総監の荒井正芳陸将と面談した。面談後、本紙などの取材に応じた糸数町長は「自衛隊だけでなく、米軍も一緒じゃないと抑止力にならない」と述べ「政治生命を懸けて抑止力をお願いした」と答えた。

 ターナー司令官ら米軍関係者は午前10時30分ごろ、米軍機で着陸。レンタカーに乗車し、同50分ごろ与那国駐屯地に入った。隊員がラッパを吹いて歓迎し、荒井陸将が握手して出迎えた。面談自体は40分ほどで、非公開だった。

 報道陣から面談内容について問われた糸数町長は「抑止力をしっかりやってくれと伝えた。台湾海峡で有事を起こさないでほしい(と求めた)」と説明した。司令官と荒井総監はうなずいて聞いていたという。

 日米共同統合演習「キーン・ソード25」の一環で、26日にオスプレイなどを使用した訓練の報道公開が予定されていたが、防衛省は朝に「悪天候で航空機の使用ができない」として、公開を中止。同日は与那国空港に航空自衛隊のC130輸送機が着陸し、与那国駐屯地には米軍のオスプレイが着陸した。 

(照屋大哲)