宮古島で野生化したクジャク、生息しないはずの池間島でも初捕獲 沖縄


宮古島で野生化したクジャク、生息しないはずの池間島でも初捕獲 沖縄 池間島(資料写真)
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 宮古島市内で外来種のインドクジャクが野生化し、在来種や希少種、農作物を食している問題で、県猟友会宮古支部のメンバーが25日、最近まで生息が確認されていなかった池間島でクジャク1羽を捕獲した。

 池間島での捕獲は初めて。池間島と宮古島は全長1425メートルの池間大橋でつながっている。

 池間島にはクジャクは生息していなかった。8月に雄とみられる個体が、10月には雌の個体が目撃されていた。

最近まで生息が確認慣れていなかった池間時まで捕獲されたインドクジャクの雌の個体=25日、宮古島市平良

 同宮古支部の関係者によると、8月19日に池間島の住民がクジャクを目撃し、スマートフォンで姿を撮影した。情報提供を受け、宮古支部が捜索していたところ、10月16日に前回と同じ場所で雌の個体を発見した。

 同25日午前、メンバーの50代男性が発見現場を回ったところ、雌の個体を再び発見し捕獲した。この個体は重さ3キロあり、大きい方だという。

 市によるとクジャクの繁殖期は12~6月ごろまで。男性は「繁殖期に入る前に雌を捕獲できたことは、駆除の観点から大きな意味があった」と強調した。市の担当者は「島の生態系を守る上でも、今後の対策が重要になってくる」と語った。 

(友寄開)