【東京】第72回民間放送全国大会が6日、都内であり、日本民間放送連盟賞でラジオ沖縄制作の番組が最高賞のラジオグランプリを初受賞した。番組名は「白線と青い海~早川さんと饒平名さんの730(ナナサンマル)」。1978年7月30日の交通変更に取り組んだ人々をドキュメンタリー番組で制作した。
制作した竹中知華アナウンサーは表彰式で「早川さんと饒平名さんをはじめ関係者に感謝している。全国の皆さんにも番組を聴いていただき、沖縄の良さや沖縄の抱える現状について知ってもらえれば」と述べた。
番組制作のきっかけは1本の電話だった。沖縄の道路を一夜にして右側通行から左側通行に変えた交通変更730で「一緒に働いた仲間を探してほしい」との話。大分県在住の早川さんと県在住の饒平名さんを探し約50年ぶりに再会するまでを追った。730に関わった警察、バス運転手、ドライバーの当時の音源も交えて伝える番組は昨年10月29日に放送された。
技術部門でも優秀賞を受賞した。「ひかり電話によるラジオ中継を行うためのルータ制御装置の開発」が対象。光回線による番組中継が可能になり、ラジオ制作技術の効率化が評価された。 (斎藤学)
有料
ROK グランプリ 民放連賞 730ドキュメンタリー
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琉球新報朝刊