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所得増と子どもの貧困対策「同時並行で進める」 自見沖縄相が初の合同インタビュー


所得増と子どもの貧困対策「同時並行で進める」 自見沖縄相が初の合同インタビュー 就任後初めて合同インタビューに応じる自見英子沖縄担当相=11日、内閣府
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【東京】自見英子沖縄担当相は11日、内閣府で就任後初となる報道各社の合同インタビューに応じた。2022年度から10年間の第6次沖縄振興計画でも課題とされる「県民所得の向上」「子どもの貧困」の問題解決に向けた取り組みについて問われ、「同時並行で進めていく必要がある」と述べた。沖縄の基地負担軽減については「担当は沖縄振興。担務以外についてはコメントを差し控える」と述べるにとどめた。
 自見氏は沖縄の出生率が高い傾向にある点を踏まえ、子育て政策が「沖縄県のさらなる発展の鍵となる」と指摘。「子どもの貧困対策をしっかりと推進していくことは沖縄振興の観点からも重要だ」との見方を示した。
 母子世帯の出現率、生活保護の受給率が高い水準にあるとし、「県民所得の向上」と合わせ「ライフステージに応じた子どもらへの支援の充実、これを同時並行で進めていく必要がある」とした。
 来年度の事業完了が予定されている西普天間住宅地区跡地への琉球大学病院、同大医学部の移転を中核とする「健康医療拠点」の整備については、「今後の沖縄の医療体制の中核を担う非常に重要な取り組みだ」と強調した。 (安里洋輔)