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嘉手納町長、米無人偵察機配備計画「受け入れる状況にない」


嘉手納町長、米無人偵察機配備計画「受け入れる状況にない」 當山宏嘉手納町長
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 【嘉手納】米軍の無人偵察機MQ9の嘉手納基地配備計画を巡り、當山宏嘉手納町長は30日、配備計画について「安全性の問題に対する不安がある中で、受忍限度を超えるような運用がなされている嘉手納町では、それを受け入れる状況には現時点でない」と考え方を明らかにした。町の姿勢をコメントしたのは初。

 最終的には嘉手納基地周辺の3市町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)で見解を出すとしている。

 當山町長は海上自衛隊鹿屋航空基地での滑走路逸脱事故に触れたほか、「夜間騒音に懸念がある」と説明した。

 當山町長はこれまで三連協で協議を重ねる内容とし、計画への賛否を明言していなかった。本紙の取材に対し、「それぞれの思いが公になると三連協で統一見解を出すことに支障が生じるという思いがあった」と説明した上で、「協議に時間が掛かりそうだ。またMQ9が配備される中で町民も町がどのように考えているか気になっていると思っていた」と述べた。

(石井恵理菜)