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自衛隊レーダー「安全上必要」 北大東村長に初当選、鬼塚三典氏に聞く


自衛隊レーダー「安全上必要」 北大東村長に初当選、鬼塚三典氏に聞く 初当選し、抱負を語る鬼塚三典氏=14日、北大東村役場
この記事を書いた人 Avatar photo 岩崎 みどり

 【北大東】北大東村長選が14日告示され、前副村長の鬼塚三典氏(65)のほかに立候補の届け出がなく、無投票で初当選が決まった。鬼塚氏に抱負などを聞いた。


―重点施策は。

 「農業振興を軸に、観光、水産業も発展させる。基盤整備は一定程度されており、それを生かし、島外と交流しながら安定した収益を出せる産業を育てる。基幹作物のサトウキビは農地、貯水池の整備などがほぼ終わったが、土が痩せていて生産量が上がらない。土壌づくりを継続する。観光面では、航空便の増便要請、光ケーブルを生かしたICT(情報通信技術)活用による知名度の向上、南大東と連携した観光客受け入れを図る」

 「南大東漁港北大東地区が開港し、漁獲高が4倍ほどになった。漁港整備と平行し、漁業への新規参入者を増やすため村が4トンクラスの漁船を導入した。さらに漁船を確保、新規参入を募りながら、漁業の活性化に努める。一方で、付加価値を高める事業として始まったアワビ、ヒラメの陸上養殖は、コロナ禍の影響で販売が思うようにいかない。収支改善へ課題を見つけていく。市場開拓も必要だ」

―人口減少への対策は。

 「村人口はここ3年微減傾向で550人を切った。北大東ファンを増やし、U、I、Jターンを増やしたい。島では住宅建築のコストが高く、村営住宅に頼っている状態がある。全世帯に占める公営住宅の割合は40%。それでも不足している。村営住宅は所得制限、家族向けなどの縛りがある。観光、農業の従事者向けに縛りのない定住住宅を整備していきたい。安心して子を育てられる環境づくりへ子育て支援制度を充実させたい」

―自衛隊の移動式警戒管制レーダーの配備について。

 「7月に防衛省の住民説明会が行われ、参加者から潮害などの懸念が出た。それを踏まえて防衛省が調査している段階で来年3月ごろに結論が出ると聞いている。配備という結論に至った場合、村として対応していく。住民への説明は、結論を受けて防衛省と協力し行うことになる。太平洋側は防衛の空白地帯で、村民の安全を考える上で防衛機関は必要だと思っている」

 (聞き手・岩崎みどり)


 おにづか・みつのり 1958年生まれ、北大東村出身。沖縄国際大学卒。82年、村役場入り。総務課長など歴任。99年に助役就任、2011年から現職。