官房長官、オスプレイ飛行継続は「懸念」　米軍、公式な停止要請「ない」　

　【東京】松野博一官房長官は１日午前の会見で、米国防総省のシン副報道官が、鹿児島県屋久島沖でのＣＶ22オスプレイの墜落事故に関し、米軍オスプレイの運用を継続すると述べた点に「飛行安全の確認についての十分な説明がない中、オスプレイの飛行が行われていることについては懸念を有している」と述べた。米側は日本が安全確認後の飛行再開を要請したことについて、「公式な（飛行停止）要請は受け取っていない」としている。
　日本政府は11月30日に防衛省幹部、上川陽子外相、木原稔防衛相から計３度にわたってオスプレイの飛行に関する要請を行っていた。
　記者団から米側から公式な要請がないとされたことへの見解を問われ、松野氏は「これまでの日本政府による累次の要請にもかかわらず、飛行安全の確認についての十分な説明がない」と指摘。ただ、米側の対応については「懸念」を示すだけにとどめた。
　記者団から追加の措置を米側に求めるかを問われたが、「防衛省や外務省から、さまざまな働きかけを行ってまいりたい」と述べるにとどめた。