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「不当判決に屈しない」ヘリ基地反対協 辺野古沖で工事を監視


「不当判決に屈しない」ヘリ基地反対協 辺野古沖で工事を監視 海上から新基地NO!などのプラカードを掲げる市民ら=27日午前、名護市の辺野古崎沖(喜瀨守昭撮影)
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 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設を巡り、国の代執行が迫った27日、ヘリ基地反対協議会の海上チームは辺野古崎沖で海上監視行動を実施した。大浦湾側に係留された船から、トラックが土砂を陸揚げする作業の様子も見られた。市民らは「新基地NO」「沖縄は不当判決に屈しない」などのプラカードを掲げ抗議した。

 同チームによると、県が代執行訴訟に敗訴した20日以降、大浦湾側で工事着手に向けた動きは確認されていない。だが、国が代執行すれば、いつ工事が始まってもおかしくないと、警戒を強めている。

 抗議船「不屈」の船長で牧師の金井創さん(69)は「予測していたとはいえ、やっぱりかという気持ち。(代執行後も)現場で抗議を続ける。これまでやってきたことを続けるしかない」と淡々と語った。

 名護市から参加した篠原孝子さんは「戦争につながる基地をつくらせないと、先輩たちの気持ちを大切に、最後まで諦めない」と語気を強めた。篠原さんの友人で、神奈川県から参加した魚谷早苗さんは「陸から見るよりも、迫るものがあった。自然がどれだけ破壊されているかをリアルに感じた」と語った。(金城大樹)