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米軍基地PCB 総量把握できず 政府、答弁閣議決定


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 【東京】米軍基地内に多くの有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)含有機器・廃棄物が残っている問題で、政府は6日、その総量を把握できていないとする答弁書を閣議決定した。日米合同委員会などで適切な処理を働きかける方針を盛り込んだ。堤かなめ衆院議員(立民)の質問主意書に対する答弁書。

 政府は実際に米国に搬出された分量も把握していないと答えた。日本側が引き取って処分した量は判明しているといい、約462.53トンに上る。処分費用は約4億5千万円。うち8割が県内分だった。

 日本政府は2003年の参院外交防衛委員会で、米国防総省が在日米軍施設・区域にあるPCB含有物質を米国に搬出する方針を決定したと答弁していた。その際、総量は「約3118トン」と示していた。

 (明真南斗)