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普天間飛行場の返還いつ? 辺野古新基地大浦湾側工事着手も「確定、難しい」 宜野湾市長の要請に防衛相


普天間飛行場の返還いつ? 辺野古新基地大浦湾側工事着手も「確定、難しい」 宜野湾市長の要請に防衛相 木原稔防衛相への要請後、取材に応じる松川正則宜野湾市長=14日、防衛省
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 【東京】松川正則宜野湾市長は14日、防衛省に木原稔防衛相を訪ね、米軍普天間飛行場の返還期日を明確に示すことなどを求めた。要請は非公開だったが、事後取材に応じた松川市長によると木原防衛相は返還期日の確定は「現時点で難しい」と答えた。普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で大浦湾側の工事が始まったが、返還期日は示されなかった。

 提出した要請書では、沖縄防衛局が1月10日に大浦湾側の工事に着手したことを受け「普天間飛行場の一日も早い閉鎖・返還の実現に向けて大きく前進した」と評価した。

 松川市長は大浦湾側の工事がさらに進んだ後には期日確定に取り組むよう求めた。木原防衛相は「連携していこう」と述べるにとどめたという。

 松川市長はその他、普天間飛行場について(1)移設工事の期間短縮(2)騒音規制措置の順守、外来機の飛来禁止、米軍人・軍属らの綱紀粛正など返還までの間における負担軽減(3)跡地利用に向けた先行取得費や返還後の開発費用について積極的な財政支援(4)有機フッ素化合物(PFAS)に関する基地内立ち入り調査の実現―などを求めた。

(明真南斗)