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降下訓練「常態化する」 3カ月連続、副知事が抗議


降下訓練「常態化する」 3カ月連続、副知事が抗議 伊藤晋哉沖縄防衛局長(左端)と外務省の宮川学沖縄担当大使(同3人目)に抗議する池田竹州副知事(右端)=20日、県庁
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 米空軍が米軍嘉手納基地で15日にパラシュート降下訓練を実施し、3カ月連続で日米特別行動委員会(SACO)最終報告の合意違反を受け、県の池田竹州副知事は20日、外務省の宮川学沖縄担当大使と、伊藤晋哉沖縄防衛局長を県庁に呼び、抗議した。副知事はSACOに基づきパラシュート降下訓練は伊江島補助飛行場で実施すべきだと強調。その上で「3カ月連続実施は訓練の常態化につながりかねず、県民の思いをないがしろにするものであり、大変遺憾」と述べた。
 県によると、米軍が嘉手納基地で3カ月連続のパラシュート降下訓練はSACO合意後、初めて。県が宮川、伊藤両氏を県庁に呼んで抗議するのは3カ月連続となる。
 伊藤氏は防衛省が伊江島補助飛行場を現地確認したところ「滑走路が航空機に複合的な危険をもたらす状況がある」として、15日の訓練はSACO合意の「例外的措置」に当たるとの立場を改めて説明した。米側は滑走路の改修工事を予定しているが、工法などは検討中とした。 (梅田正覚)
伊藤晋哉沖縄防衛局長(左端)と外務省の宮川学沖縄担当大使(同3人目)に抗議する池田竹州副知事(右端)=20日、県庁