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文科相の不信任否決


文科相の不信任否決 盛山正仁文科相
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 衆院は20日の本会議で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から選挙の支援を受けたと指摘されている盛山正仁文部科学相に対する不信任決議案を自民、公明両党や日本維新の会などの反対多数で否決した。教団側との関係について疑惑解明は進んでおらず、野党は批判。2024年度予算案の審議日程はずれ込んでおり、採決をにらみ攻防は激化する。
 不信任案は立憲民主党が19日、閣僚に不適格だとして単独提出。本会議で共産、国民民主両党は不信任案に賛成した。維新と統一会派を組む教育無償化を実現する会は反対した。
 立民の菊田真紀子氏は趣旨弁明で「文科行政と政治への不信を招き、盛山氏は一刻も早く辞任してほしい」と要求。岸田文雄首相の任命責任も追及した。
 不信任案否決を受け、立民の岡田克也幹事長は記者会見で盛山氏と教団側の接点に関し「過去のことで、今はそうではないという論理立てで守ろうとする首相の姿勢は理解できない」と非難した。
盛山正仁文科相