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自民、長崎補選不戦敗 独自候補擁立せず


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党は4月28日投開票の衆院3補欠選挙を巡り、長崎3区で独自候補を擁立せず不戦敗とする方向で調整に入った。
 長崎は衆院小選挙区定数「10増10減」で定数4から3に減員するため候補者選びが難航していた。東京15区では他党などとの相乗りを念頭に無所属候補の検討を進める。両補選とも自民議員の「政治とカネ」の問題に伴うだけに逆風が予想されている。複数の党幹部が26日、明らかにした。
 内閣や政党支持率が低迷する中、既に候補者を擁立している島根1区補選での勝利を確実にし、政権へのダメージを最小限に抑える狙いがある。
 長崎3区は裏金事件で略式命令を受けた谷川弥一前議員=自民離党=の辞職に伴う補選。定数減の影響で現3区は次期衆院選から新2区と新3区に分割される。両選挙区の公認予定者は補選に出馬せず、地元からも「候補者擁立は難しい」との声が出ていた。