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自民「派閥復活させず」 24年運動方針原案 改憲国民投票も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党の2024年運動方針の原案が27日、判明した。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け「これまでの派閥から脱却し、二度と復活させない」と明記。国民の政治への信頼を取り戻すため「解体的に出直す覚悟で不断の改革努力に最優先で取り組む」と決意を示した。年内の憲法改正実現のため、国民投票を通じ判断を仰ぐとした。
 今後、運動方針に沿って改革を実行できるかどうかが問われる。運動方針の責任者を務める金子恭之組織運動本部長が岸田文雄首相(党総裁)ら党幹部と文案の調整を進めた後、3月17日の党大会で正式決定する。
 表題は「政治を刷新し、改革の道を歩む」とした。裏金事件について「真摯(しんし)に反省し、国民に深くおわび申し上げる」と陳謝。「公党としての自覚と責任感を持ち、自らを律していかなければならない」と戒めた。党政治刷新本部の中間報告に沿って「政治資金規正法改正などの法整備」「党機能の強化」「党則見直し」を進めるとした。
 年内改憲に向けた具体的な行程にも言及。(1)緊急事態条項新設や自衛隊明記などの条文起草機関を各会派の理解を得て設置(2)改憲原案を作成し、国会発議(3)国民投票での過半数の賛成―と列挙し、25年の結党70年の節目を控え、全力を傾注するとした。