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議事録公開に否定的 日米合同委員会 外相が見解


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 【東京】上川陽子外相は27日の衆院予算委員会で、日米地位協定の運用について検討する日米の政府間会議で原則非公開となっている「日米合同委員会」の議事録公開について「情報公開法が規定する他国との信頼関係が損なわれるおそれがある」として否定的な見解を示した。谷田川元氏(立民)への答弁。
 谷田川氏は、1都9県にまたがる米軍管理の「横田空域」の全面返還が実現しないことに触れ「国権の最高機関である国会が日米合同委員会に全く関与できないのはおかしい」と指摘した。
 上川氏は、非公開理由を「日米間の忌憚(きたん)ない意見交換、また協議を確保するため」と説明。日米間での合意のうち「公表できるものは公表する」と述べるにとどめた。
 自見英子沖縄担当相は予算委で、世界自然遺産に登録された本島北部や、小規模離島での移動手段として乗員が1~2人の超小型電気自動車(EV)を活用することについて「自治体から相談があれば前向きに検討したい」と述べた。内閣府が首里城正殿の復元事業で実証実験する首里城公園での自動運転車両の運用も「本格導入に向けた検討を進めたい」とした。金城泰邦氏(公明)への答弁。 (安里洋輔)