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訓練場「白紙ない」 官房長官 陸自計画撤回を否定


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【東京】林芳正官房長官は29日午後の会見で、うるま市のゴルフ場跡地への陸上自衛隊の訓練場整備計画について「改めてさらに検討を行っている」と述べた。一方、「現時点において計画を白紙にする考えはない」とも述べ、地元が求める計画の撤回にまでは踏み込まない考えも示した。
 記者団から、訓練場整備計画について、自民党県連を含め地元で反対の声が強まっていることを受け、防衛省が大幅な計画見直しの検討を始めたとする本紙報道についての事実関係と、政府の方針を問われて答えた。
 林氏は、防衛省が2024年度中を予定している土地取得後の整備計画を踏まえ「住民生活との関係を重視するという観点から、取得後の土地の利用の在り方について、改めてさらに検討を行っている」とした。
 安全保障関連3文書の「防衛力整備計画」で、27年度までに陸自第15旅団を師団に格上げする方針を決めている点を挙げ「沖縄本島の訓練場が不足することから、訓練場の整備が必要と判断している」と計画の必要性を強調した。
  (安里洋輔)