有料

核ごみ誘致反対 比田勝氏が3選 長崎・対馬市長選


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場誘致の是非が争点だった任期満了に伴う長崎県対馬市長選は3日投開票の結果、反対派の無所属現職比田勝尚喜氏(69)=自民、公明推薦=が3選を果たした。推進派の無所属新人で飲食店経営荒巻靖彦氏(59)を破った。比田勝氏は支援者へのあいさつで「核のごみではなく、海洋ごみの再資源化に力を尽くしていきたい」と語った。投票率は64・50%で、過去最低だった前回を1・27ポイント上回った。
 比田勝氏は誘致反対を明言した上で、対馬沿岸に漂着する海洋ごみの活用策や観光業振興を訴えた。誘致による風評被害を懸念した観光、漁業関係者らを中心に支持を集めた。