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下村氏、政倫審出席意向 衆院、追加は見通せず


下村氏、政倫審出席意向 衆院、追加は見通せず 下村博文元文科相
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 自民党安倍派に所属した下村博文元文部科学相は、政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会に出席する意向を党幹部に伝えた。関係者が4日、明らかにした。いったん廃止を決めた安倍派の資金還流が復活した経緯を巡り、先週の衆院政倫審では同派幹部の曖昧な説明が目立った。追加審査の開催は見通せないものの実現すれば会長代理など同派要職を歴任した下村氏の発言が注目を集めそうだ。
 下村氏は4日、自身のブログに「今後、政倫審が開催されるのであれば、党と相談して説明責任を果たしたい」と投稿した。政倫審は議員本人の申し出か、委員の3分の1以上の申し立てと過半数の賛成で開催できる。
 安倍派では2022年4月、当時会長の安倍晋三元首相がパーティー券の販売ノルマ超過分を現金で還流する慣行を巡り「不透明で疑義を生じかねない」として派閥幹部に中止を提案し、取りやめが決まった。しかし同年8月に還流継続を求める声が出て、復活した。