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中城港 10日車両搬入 自衛隊、ミサイル発射機は断念 沖縄


中城港 10日車両搬入 自衛隊、ミサイル発射機は断念 沖縄 中城湾港(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

【東京】うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地への地対艦誘導弾(ミサイル)部隊配備に向け、防衛省が10日にトラックやトレーラーなど約20台を搬入する計画に変更したことが5日、複数の関係者への取材で分かった。9、10日のいずれかに検討していた12式地対艦ミサイルの発射機を含む車両の沖縄本島搬入について、民間船による発射機の輸送を断念した。発射機などミサイル構成機材は空輸など代替策を検討している。

 関係者によると、防衛省は21日、勝連分屯地でミサイル部隊(約160人規模)を発足させ、与那国町の与那国駐屯地に電子戦部隊(約40人予定)を配備する予定。30日には勝連分屯地で部隊新編を記念する行事も計画している。

 車両の搬入は当初、9、10の両日いずれかを検討していたが、10日に絞った。

 博多港から中城湾港に民間船で運び、港からは公道を使って分屯地に向かう見通し。港湾業界との調整が付かず、発射機の民間船での輸送は取りやめた。

 12式地対艦ミサイルは石垣市や宮古島市に配備されているが、沖縄本島には初めて配備されることになる。
  (明真南斗)