岸田文雄首相は7日に在職日数が886日に達し、故田中角栄元首相と並んだ。戦後の首相では9位タイ。当初「今太閤」ともてはやされた田中氏は狂乱物価に直面し、自身の金脈問題で退陣した。
田中氏は1972年に首相に就任。後援会「越山会」がフル回転し、選挙では無類の強さを誇ったが、内閣支持率低迷下での金脈問題発覚が追い打ちとなり、74年に内閣総辞職に追い込まれた。
岸田氏も物価高と裏金事件の影響で、内閣支持率は最低水準に落ち込んでいる。2月29日にはロッキード事件を機に国会に設置された政治倫理審査会に現職首相として初めて出席した。
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首相在職886日 歴代9位、角栄氏に並ぶ 裏金で苦境に…
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琉球新報朝刊