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首里城正殿復元 彫刻技術に知見 監修会議で状況報告


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県は7日、那覇市内で首里城復興基金事業監修会議(田名真之委員長)の会合を開いた。首里城正殿の製作物に関する彫刻や焼き物など、四つのワーキング部会での検討状況などが報告された。彫刻ワーキング部会では、正殿の顔となる「唐破風(からはふ)妻(つま)飾(かざり)」に彫刻されている「蟇股かえる(また)」に関し、鎌倉芳太郎が撮影した古写真を高精細したものを分析し、彫り方などに新たな知見を得たと明らかにした。
 現在は木製模型を用いて彫りの深さを検討しており、県は2025年に国への引き渡しを予定している。 (與那原采恵)