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空自PFOS 暫定目標値超 1月、那覇基地内水路


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 航空自衛隊那覇基地は11日までに、1月12日に実施した基地内水路における有機フッ素化合物(PFAS)の一種「PFOS」などを対象とした水質調査結果をホームページ上で公表した。基地内水路の下流では、国の暫定目標値(1リットル当たりPFOSとPFOA合計で50ナノグラム以下)を上回る57・1ナノグラムを検出した。同じ場所で昨年7月に検出された210ナノグラムより下がったが、暫定目標値を超えている。
 調査は2021年2月に同基地で発生したPFOSを含む泡消火薬剤の流出・飛散事故を受けたもので、基地内水路の上流と下流の2カ所で実施し、今回で9回目。
 下流での値は、PFOSが50・8ナノグラム、PFOAが6・3ナノグラム。
 上流ではPFOSが17・8ナノグラム、PFOAが12・9ナノグラム、合わせて30・7ナノグラムとなり、暫定目標値を下回った。国内では目標値を設定していないものの、有害性が指摘されているPFHxSは、上流で12・9ナノグラム、下流で33・4ナノグラムとなった。 (知念征尚)