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うるま陸自訓練場「白紙撤回を」 沖縄県議会、防衛局に意見書提出 防衛相への要請は3月下旬にも


うるま陸自訓練場「白紙撤回を」 沖縄県議会、防衛局に意見書提出 防衛相への要請は3月下旬にも 沖縄防衛局の伊藤晋哉局長(右)に対して、うるま市石川の自衛隊訓練場整備計画の白紙撤回を求める意見書を手渡す県議会要請議員団の又吉清義氏(左から2人目)=13日、嘉手納町の沖縄防衛局
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 うるま市石川の陸上自衛隊訓練場整備計画の白紙撤回を求める県議会の要請議員団は13日、沖縄防衛局に伊藤晋哉局長を訪ね、7日の本会議で全会一致で議決した意見書を手渡し、計画の白紙撤回を要請した。

 伊藤局長は「現時点では計画を白紙とする考えはないが、住民生活を重視する観点から取得後の土地利用について改めて検討を行っている」と回答した。

 県議会は3月下旬にも、木原稔防衛相と自見英子沖縄担当相に要請する方向で調整している。
防衛局を訪問したのは又吉清義氏(沖縄・自民)、山内末子氏(てぃーだ平和ネット)、渡久地修氏(共産)、照屋守之氏(無所属)の県議4人。

 山内氏は「地元の石川だけでなくうるま市全体、金武町、県議会も市議会も、全ての組織が計画のずさんさと横暴さ、そして危険性を感じている」として、断念を迫った。照屋氏は、地元の了解を得ずに土地取得の予算を組んだことに「防衛省は手順を間違っている。訓練場計画ありきで予算が通ったら後戻りできない」として、予算案が国会で通過する前に白紙に戻すよう求めた。

 要請後、又吉氏は「ハードルは高いが、伝えるところを伝えてできる限り努力をしないといけない」と話した。 

(沖田有吾)