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住宅上空「あり得ない」 知事、防衛省対応にも憤り


住宅上空「あり得ない」 知事、防衛省対応にも憤り オスプレイ飛行再開を受け「強い憤りを禁じ得ない」と述べる玉城デニー知事=14日午後3時4分、県庁(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 玉城デニー知事は14日、県庁で会見し、米海兵隊が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行を再開したことに「強い憤りを禁じ得ない」として、抗議するとともに、米軍と日米両政府に対してオスプレイ配備撤回を強く求めていくとした。
 飛行を再開した初日から、基地外の市街地上空を通過したことについて「あり得ないと思う。ホバリングやナセルの具合を確かめてみるなど段階的な調整のステップはあるだろう。いきなり普天間近くの住宅地の上空を飛ばし、憤りを禁じ得ないやり方で訓練を再開させた」と批判した。
 13日の沖縄防衛局から県への説明の際に、県の担当者が「陸上自衛隊のオスプレイは飛行場周辺の飛行から再開するとあるが、米軍はどうなのか」と質問し、防衛局は「後日回答する」と答えたという。
 玉城知事は「把握していないことに許可を与える防衛省の姿勢に問題があると厳しく問わなくてはいけない」と指摘し、沖縄の声がないがしろにされている状況に「今の防衛省の対応は本当に不条理極まりない」と話した。 (沖田有吾)