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陸自もオスプレイ再開 あす以降、千葉・木更津で


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 陸上自衛隊は、千葉県木更津市の木更津駐屯地に暫定配備中の輸送機V22オスプレイに関し、21日以降、順次飛行を再開することを決めた。陸自から連絡を受けた木更津市が19日、明らかにした。渡辺芳邦市長は「自衛隊機の運用を注視し、市民に不安が生じないよう取り組む」とのコメントを出した。
 市によると、オスプレイを運用する陸自輸送航空隊の隊長らが18日、渡辺氏にオスプレイの安全性や事故の再発防止策、訓練再開の手順を説明。市は19日、市議会の了承が得られたため、再開を容認したとしている。
 昨年11月、米軍横田基地配備のオスプレイが鹿児島県・屋久島沖で墜落する事故を受け、陸自は保有機の飛行を見合わせた。米軍もその後、全世界で飛行を停止した。
 米軍は今月8日、停止措置を解除したが、詳しい事故原因は明らかにしなかった。防衛省は13日、陸自機と米軍機が14日以降、準備が整った機体から順次飛行を再開すると発表した。米軍普天間飛行場では14日に飛行した。
 陸自は木更津に14機を暫定配備しており、建設中の佐賀駐屯地(佐賀市・仮称)に移駐する計画だ。このうち、訓練などで展開していた2機は飛行見合わせに伴い、佐賀県の目達原駐屯地と熊本県の高遊原分屯地にとどまったままだ。