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珠洲中学生 集団避難終了 保護者見つけ地元に安堵


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市の中学1、2年生計38人が21日、集団避難を終え、滞在していた金沢市の宿泊研修施設「医王山スポーツセンター」から、バスで珠洲市民図書館に戻った。笑顔で記念撮影し、迎えの保護者らの姿に安堵(あんど)の表情を見せていた。各校の22日の終業式に出席する。
 3年生は卒業式出席のため、10日に戻っており、珠洲市の全中学生の集団避難が終わった。
 この日、1、2年生は保護者らと手を取り合い再会を喜んだ。2年の野球部員森田朝日さん(14)は「親元をこんなに長く離れたのは初めてで、正直しんどかった。避難先ではグラウンドが使えなかったので、思いっきりボールを投げたい」と安心した様子。「ちょっと痩せたんじゃない?」と気遣う保護者もいた。
 センターではキャリーケースやバッグ、紙袋を持った生徒がバス2台に乗車。センター職員は「応援してます」「元気でね」と書いたボードを掲げて見送り、生徒は車中から手を振っていた。