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OIST経費 47億円を削減 23年まで4年間


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 【東京】内閣府の望月明雄沖縄振興局長は21日の参院ODA沖縄北方特別委員会で、沖縄科学技術大学院大学(OIST)について、2020年から23年までの4年間で総額約47億円の経費削減を実施し、23年度の入学者55人のうち、日本人は10人で全体に占める割合は18%だったと明らかにした。音喜多駿氏(維新)への答弁。
 音喜多氏は、財務省からOISTに対して「教員1人当たりのコストや論文1本当たりの運営費が、国内外の大学と比較して著しく高い水準にある」との指摘があるとし、高コスト構造の是正に向けた取り組みについて見解を求めた。
 望月氏は、財務省の指摘を認めた上で、20~23年にかけて人件費や消耗品などの関連経費を見直したと説明した。
 論文数について、他の論文への引用数は17年度と比較して23年度には、上位1%が6本から13本、同10%が33本から63本へと「倍増する形になっている」として成果を強調した。入学者に占める日本人研究者の数と割合については、音喜多氏から「日本の若手研究者のキャリアパスとして十分に認知されていない」との指摘を受けて示した。 (安里洋輔)