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泊原発の新防潮堤着工へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 北海道電力は22日、泊原発(北海道泊村)の新たな防潮堤を28日に着工すると発表した。高さは海抜19メートル、延長約1200メートルで約3年の工期を見込む。地中の固い岩盤に直接据え付ける構造で、工事費は約1800億円。既存の防潮堤は地震による液状化で沈下する恐れがあるため撤去した。同社によると、防潮堤新設は、2017年9月に原子力規制委員会に方針を伝え、再稼働に向けた審査会合で審査を受けていた。今年2月、基本構造などの説明が完了し、着工を決めた。
 原発の敷地は海抜10メートルで、新防潮堤の地表からの高さは9メートル。ただし想定する津波の高さは正式に決まっておらず、審査結果次第ではさらに高くなる可能性がある。
 泊原発は1~3号機とも停止中。規制委の審査が10年以上続き、同社は再稼働時期を未定としている。