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CO2排出量26%減へ 那覇港 30年度目標設定


CO2排出量26%減へ 那覇港 30年度目標設定 第2回那覇港港湾脱炭素化推進協議会に参加する関係者ら=15日、那覇市の那覇クルーズターミナル
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする政府の目標実現に向け、那覇港管理組合は那覇港港湾での二酸化炭素(CO2)排出量を30年度までに13年度比で26%減らす目標値を設定した。15日に那覇クルーズターミナルで開かれた那覇港港湾脱炭素化推進協議会で決定した。
 那覇港におけるCO2排出量は13年度は5万108トンだったが、那覇港で取り扱う貨物量が増えたことなどに伴い、22年度は6万7772トンまで増加。30年度までに13年度比で26%減となる3万6797トンを目標とした。
 那覇港管理組合は、今回の目標値設定に向けて23年7月末から約1カ月の間に、那覇港でCO2排出量に関わる事業活動を行う港湾運営会社や、海運業者など15社を対象にヒアリング調査を実施。13年度と22年度の電力・燃料使用状況、脱炭素化に向けた取り組み・課題などを調査した。業者らからは「機械の更新コストの増加」や「次世代エネルギー導入にかかる燃料コストの増加」など、費用負担への懸念が多く挙がった。組合担当者は、協議会は今後も続いていくとし「挙げられた課題なども引き続き、事業者らと意見交換をしながら調査・検討していく」と説明した。
 組合は次回行われる協議会で「那覇港におけるCO2排出量削減計画」の素案を提示する予定としている。 
  (與那原采恵)