有料

UNRWA資金拠出再開へ 政府


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府は26日、一時停止している国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を、4月に再開する方向で調整に入った。上川陽子外相が28日にもUNRWAのラザリニ事務局長と会談。UNRWA職員が昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲に関与した疑惑を巡り、内部調査の進捗(しんちょく)やガバナンス強化策について直接説明を受けた上で決定する。
 上川氏は26日の記者会見で「スピード感を持って対応の検討を進める」と強調した。
 拠出再開の判断で政府は今回の説明に加え、UNRWAの活動の妥当性を独立して評価するグループの中間報告も重視している。上川氏は中間報告について、取り組みを評価する内容になっていると明らかにした。
 UNRWAにとって日本は、主要資金拠出国の一つ。2023年度内に計約3500万ドル(約52億円)を支出する予定だったが、欧米諸国と足並みをそろえる形で今年1月に拠出の一時停止を発表していた。