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むつ市で中間貯蔵開始 7~9月 使用済み核燃料搬入


むつ市で中間貯蔵開始 7~9月 使用済み核燃料搬入 使用済み核燃料の中間貯蔵施設=2020年5月、青森県むつ市
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 青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設を運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)は27日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料を7~9月に搬入し、中間貯蔵の事業を開始する計画を青森県やむつ市に報告した。同原発4号機の燃料集合体69体が入った金属製の専用容器1基を搬入する。同日、計画を原子力規制委員会に届け出た。

 中間貯蔵施設は使用済み核燃料を再処理するまで一時保管する施設で、核燃料サイクルの一環を担う。国内での事業開始は初めて。東電によると再稼働を目指す柏崎刈羽6、7号機の燃料保管量は容量の90%を超えているが、日本原燃の再処理工場(青森県)の完成が遅れて運び出せないため、安定して運転するためには中間貯蔵施設が不可欠となる。

 ただ、東電の宗一誠常務執行役は記者団に「再稼働に向け安全対策や地元との協議を進めており、貯蔵計画とはリンクしない」と話した。

 宗氏とRFSの高橋泰成社長は青森県とむつ市を訪問。地元との安全協定を締結した上で、7~9月に続き、2025年度に2基、26年度に5基を搬入する事業計画を説明した。8基でウラン重量は約96トンとなる。

 専用容器は柏崎刈羽原発から海上輸送される。

(共同通信)