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大浦湾工事で再質問 県、防衛局回答「不十分」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市辺野古の新基地建設に伴う大浦湾側の工事に関連し、県が2月7日に沖縄防衛局へ送付した事前協議質問状への回答が3月1日にあった。だが、県は、質問に対する回答が不十分な項目があるとして、29日にも再質問状を送付する予定だ。協議が調うまでは工事を中止することも改めて求める。
 県は1月23日に、現在行われている大浦湾側の海上ヤード工事について、環境保全対策面で事前協議の対象になると通知。一方で国は「事前協議は工事の実施設計に基づいて環境保全対策などについて協議するもの」との認識で、海上ヤードは「協議の対象外」だとして工事を続けている。
 防衛局からの回答内容について県は、「協議における率直な意見交換に影響が出る」として詳細を明らかにしていないが、関係者によると、回答で防衛局側は「海上ヤード工事は実施設計・環境保全面ともに事前協議の対象外」との認識を改めて強調した。
 県が先月送付した質問状では、護岸工事に使われる土砂採取地の決定時期など全91項目を質問していた。 (與那原采恵)