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石垣市長「国と調整」 3カ所に整備検討


石垣市長「国と調整」 3カ所に整備検討 シェルター整備の意義を語る中山義隆市長=29日、石垣市役所
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 【石垣】シェルター整備の基本方針が公表されたことを受けて石垣市の中山義隆市長は29日、市役所で会見し、防災公園地下駐車場のほか、新たに市消防本部庁舎の建て替え地、消防西出張所の新設地の2カ所に地下シェルター(地下施設)の建設を検討していると明らかにした。有事に住民を避難させた後、消防署員らの避難で使用する想定。
 市は2026年度に西出張所の新設、27年度に消防本部の建て替えを予定。2カ所へのシェルター設置については11日の市議会一般質問で、嶋田廉企画部長が明らかにしていた。26年度完成を目指す市役所隣接地への防災公園の地下駐車場に加え、市として計3カ所の建設を検討していると述べていた。
 中山市長は29日の会見で、シェルターの規模など詳細は確定していないとした。「有事を想定し、万が一の備えをしなければならない」と意義を強調し「国との調整を加速させたい」との姿勢を示した。
 有事を前提に進めていることに市民に不安の声があることについて「戦争をするためではなく、万が一の時に市民の命を守るために最低限必要な施設ということを理解いただきたい」と話した。 (照屋大哲)