有料

還流、飲食や慶弔費に使用 安倍派・堀井氏側、年440万円


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、堀井学衆院議員(比例北海道)が安倍派からキックバック(還流)された金を、地元事務所の職員の飲食費や、国会議員親族への慶弔費などとして年に約440万円使っていたことが分かった。堀井氏が30日までに、地元市民団体の公開質問状に回答した。
 回答書によると、2020年時点では地元職員は5人いた。外勤中に買った飲み物や弁当の代金の支出を領収書などがなくても容認しており、計算上約230万円に上るという。ほかに慶弔費として約30万円、国会議員同士の交際費が約120万円、国会議員のパーティーでの謝礼金などが約60万円とした。
 団体は共産党系の「明るい登別市政をすすめる会」。質問状を提出した27日に回答があった。渡(わた)部(べ)謙(けん)三(ぞう)事務局長は「いいかげんに金額を計上しているのでは」と疑問を呈し、再質問を検討する。