沖縄県は1日、世界水準の観光地にふさわしい良好な沿道景観の形成強化を目的に土木建築部道路管理課内に沿道景観推進室を設置した。2024年度は道路景観の設計プラン構築や、管理体制づくりに取り組む予定だ。
沿道景観推進室設置は22年度策定の「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」を基に計画が進められた。予算の確保や、組織体制が整ったことなどから本年度設置された。
24年度は「魅せる道路」づくりを目標に、国際通りや県庁周辺、那覇空港周辺、中城城跡周辺、海洋博周辺の5路線を事業化。街路樹や植栽、雑草の整備などを中心に行う。
沿道景観の持続的な形成を重視し、企業や県民と共に官民連携での取り組みを目指す。
下地建室長は、道路の管理体制の構築が大事だとし「県民の沿道景観への期待は大きい。その期待に応えられるよう取り組みたい」と語った。
県では24年度の組織編成で、道路景観推進室のほか、子ども生活福祉部を再編し「こども未来部」を新設。昨年度、知事公室に設置された地域外交室は「平和・地域外交推進課」に昇格した。
(與那原采恵)